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会長挨拶

「栄養」の時代に専門職として

 
 公益社団法人青森県栄養士会  
会 長  齋 藤 長 徳     
 
 栄養の課題は、地域や個人の単位で多様化しており、食の欧米化、過剰摂取による生活習慣病から、近年の若い女性の痩せ、中年男性の肥満、そして高齢者の低栄養があげられ、それが同じ集団内で同時に起こるなど「栄養障害の二重負荷」が大きく取り上げられています。また食に関するさまざまな情報の氾濫や制度改正への対応も課題となっています。
 さらに国では2025年に団塊の世代が後期高齢者となることから、地域包括ケアシステム体制の構築を図っています。これは医療・福祉・在宅を地域社会の中でみるシステムの構築であり、「栄養」の重要性が徐々にトーンを上げています。我々も対象者の栄養ケアを適切に行うために施設間の「連携」、在宅医療・介護との「連携」を推進し、栄養の専門職として地域社会の多様な食と栄養に関する課題に対し、積極的に参画しなければなりません。そのひとつとして自治体等が行う地域ケア会議への参画が鍵となります。
 また青森県の最重要課題である「短命県返上」に、本会として積極的な関りをもって、県民の栄養改善、健康の保持増進、生活習慣病の予防・改善に尽力したいと思います。とりわけ2013年からの「減塩プロジェクト」10か年計画を行っており、昨年中間評価をしステップアップ中であり、各地区健康まつり、食育活動、栄養ケア・ステーション等々、公益社団法人として県民益をさらに推し進めたいと思います。
 このような活動を行うには、管理栄養士・栄養士が専門職業人としての倫理と科学的かつ高度な技術を以って「栄養の指導」にあたる必要があります。それには絶えず自己研鑽が大切であり、その卒後教育の場を職能団体として適宜企画運営することも任と考え、生涯教育などの各種研修会を開催しています。ぜひご参加をお願いいたします。
 最後に昨年から展開されている「栄養の日・栄養週間」の普及にも積極的に関わり、県民への普及啓発を図り、栄養への関心度を上げるとともに、専門職である我々の認知度の向上も図りたいと思います。
 皆様のご協力ご支援を今後ともよろしくお願いいたします。
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